声の暦ー自分の声を好きになろう
◇雨水(うすい)ー恵みと芽吹きの雨 2月19日~3月5日
声のメッセージ あたらしい秩序と調和の雨水の雨より
by Tokino
雨に心あわせよ
雨にしたがい、雨の声をきき、雨を受けいれなさい
秩序と調和
古いものと新しいものが雨のなかで動いていく
雨が降るとは変化
変わっていくなかにすべての答えが用意されている
すべての可能性が用意されている
水と親しむとは水と同化し 水のいのちを生きること
水は形をもたず またすべての形になりうる
あなたのなかで今芽吹きたいものはなにか?
あなたのなかで今受け取りたい恵みはなにか?
明確にしなさい
今年1年の心の地図を描くにふさわしい時季
土と水と光と空気を使って
まっ白な心に地図を描きなさい
そこに1点色が生まれる
それが愛
愛が生まれるには水が必要だということを心に留めなさい
水は変容 そして形あるものと形あるものを行き来できる
愛とは形ある自分のあらたな変容に他ならない
恵みの雨にぬれ
芽吹きの雨にぬれて
身体にも
心にも魂にも
雨水の気をしみとおらせる
あなたがたも本来は雨
声の処方箋 山尾三省「雨水」
―『森の家から』1995年刊より
雨水―その一
雨水
それはなんとやわらかな やさしい 季節の呼び名であろうか
濡れた椎
そよとも揺るがず
揺らぐときは その葉先から 百の銀色の滴
万物万心は
まだ寒さの中で枯れているが
天から 雨水として与えられる その水を受けて
ひとすじのゆるみが
大地を深く 黒くする
ゆるむことのない この世紀末
枯れたまま 季節さえもが直進する世界の中で
雨水
わたくしには それはカミの名にほかならない
雨水季になると必ずと言っていいほど声にする山尾三省さんの詩。
詩集には「雨水」季に関わる詩だけで13編所収されていて、山尾
さんの雨水季への思いが伝わってきます。
山尾三省さんは、屋久島を拠点に自給自足的な生活を送りながら、
詩や哲学的な文章を発信。生き方そのものが「哲学」を感じさせ
る方でした。。2001年8月に亡くなられました。
詳しくは下記を参照ください。
http://happano.org/pages/profiles/sansei_yamao.html
冬の寒さがふっと緩むのが2月の半ばすぎ。不思議と乾いて張り
つめた空気がゆるんで雨が多くなります。雨も氷雨ではなく、
どことなく温かい雨に変わり、湿度があがってくるのが感じられる
頃から3月の初めまでが24節季の「雨水季」です。
冬の声から春の声へ声にも変化が必要です。
声から瞑想するーボイスメディテーション
「雨水 うーすーい」と声に出してみましょう。ウ音が2回続きイ
音をあまりはっきりだすことができない組み合わせです。ウ音は口
をつぼめます。エネルギーを外へ向けず自分を見つめる音。
「うす・うす」とそっとした音で言ってみましょう。雨水季の雨は
やわらかいから、その波長にあわせてみましょう。季節の変化に声
から変わっていけます。
「やわらかい・やさしい・そよ・揺らぐ・ゆるみ ゆるむ」や行が
多い詩になっています。ヤ行は沈黙・静寂の音。唇の力を抜いて、
そっと音をだすだけで、声から瞑想へ近づけます。
雨を感じるー声の湿度

できたら雨の日を選んで、眼を閉じて1分。雨のエネルギーと同調し
てみましょう。身体は思いのほか冬の間に乾いています。
質のいい水を多めにとって、植物のように芽吹く準備。湿度のある声
を作るには、息がもれないこと。腹からしっかり息を吐き、その息に
のせて声をだしてみましょう。腹式をして意識を向けるのもいいです。
唇や口腔をゆるませておくとまあるい湿った声がだしやすくなります。
頬を動かしてゆるめてみましょう。
「雨水」を読むとき、雨をイメージすること。ヒトの身体の70%は水
ですから、声や言葉から同調してきます。「雨水」はクリアに読むの
ではなく、身体に声を響かせるように、自分へ気持ちを向けて読むこ
とが大切です。
声のアイテム
☆季節めぐり
① 雨水…
2月19日頃から3月6日の啓蟄(けいちつ)の前日までを指す。
雪から雨になり、氷が溶け始めるころ。
春一番が吹き、鶯が鳴き始める地域もある。草木の芽が出始め、農耕
の準備を始める時期でもある。
この日に雛人形を飾ると、良縁に恵まれるとも言われる。
二十四節気をさらに5日ずつに分けたのが、七十二候。中国が考案した
もので、気象の動きや動植物の変化が書かれているが、江戸時代に、
日本流に書き直したらしい。
ちなみに雨水から啓蟄までの七十二候は
初候―土脉潤…雨が降って土が湿り気を含む
次候―霞始靆…霞がたなびき始める
末候―草木萠動…草木が芽吹き始める
昔は、空・風・土の微妙な変化と人の感覚が密接で、しかも生活に結
びついていたことがよくわかる。私たちが手放してしまった世界。い
ま一度取り戻して、自然の動きに自分を合わせてみたら、何がどう変
わるか感じてみるのも面白い。
② 雨水のときの声…な行
静かな雨が降りつづくとき、土も空気も私たちの喉も湿り気を帯びて
くる。乾くとしゃんと立つ体も、湿ると心もぬかるんできて、誰かと
一緒にいて互いによりかかりたくなってくる。
また、雨水の時期は、水の恵みによって、生命が芽生える準備を進め
ていく。新しく生きなおすとき、たくさんのエネルギーが必要なので、
子どものように人に甘えることも必要になってくる。
そう、な行はひとに甘える声。口を半分の大きさに開いて舌を使って、
鼻に抜ける声ー鼻濁音ーにして発声する。
口を半分にするのは、残りの半分を人に助けてもらって声を出すから。
また鼻濁音は、声が湿り気を帯びているので、相手にぺったりとくっ
つく。
小さな子どもが、やわらかいほっぺたを、ぺったりお母さんのほっぺ
たにくっつけるような感じ。
くっつけられると、相手はそれを無視して通り過ぎることができず、
つい手をさしのべてしまう。
自分が再生するために、な行を思い切り鼻にかかった声で出してみ
よう。
いつも1人でがんばっているあなたも、たまには自分をゆるめて、自
分にも人にも甘えてみよう。自分が甘えた声を出せると、まわりの人
も甘えることができるようになり、人間関係がもっと密なものになる
だろう。
支え支えられて生きる方が、きっと楽で豊かになれる。
③ 声のオーラ…あわいスモーキーな水色
水色は喉のチャクラの色。自分の本当の気持ちを伝えたり、人の話を
ありのまま聞くことができると、喉の不調はよくなります。また芸術
的な創造のチャクラでもあるので、自分をのびのびと表現できると、
いい作品も生まれます。
新しい自分を生むとき、古い自分を脱ぎ捨てて、自由にならなくては
いけません。人からも自分からも自由になれたら、すべてをありのま
まに捉えることができ、自分もありのままに伝えることができるでし
ょう。水色はそういう自由な自分の色です。ただ、雨が降り続き、準
備を進めているいまは、先が見えず、もやにつつまれています。
再生する前のちょっとぼやけた水色をイメージしながら、声を出して
みましょう。
やがて、きれいな水色に変わっていくことを信じて。
跳ぶ前に身をかがめて、自分を準備しているときの声、さなぎの声です。
④声とクリスタル…アクアマリン

アクアマリンはアクア(水)、マリン(海)、海の水のクリスタル。
昔から、船乗りたちがお守りとしてアクアマリンを身につけていました。
やさしく清らかなクリスタルとして、持っている人の悲しみを癒す力が
あるとされています。また、喉の不調を緩和する力があり、アレルギー
や花粉症にも効果があります。
疲れたとき、悲しみでいっぱいのとき、アクアマリンを喉に置いて声を
出すと、声が透明感を帯びて、クリアに発声することができるでしょう。
それが、本当のあなたの声なのです。
✰声と植物…ねこやなぎ

花言葉「率直・自由・思いのまま」。ヤナギ科ヤナギ属の落葉低木
雌雄異株―ということは呼びあうということですね。
ふわふわの銀色の毛に包まれたねこやなぎ。名前の由来は形が猫の尻尾
に似ているから。冬から春へ、まだ寒いなか雨にぬれてきらきら光る銀
色の花穂(かすい)は、どことなく心を和ませる。花ことばにあるよう
に、また猫のように柔軟で、自由な雰囲気の植物。春は新しい関わりを
学ぶときだから、心を自由にしておきたい。
樹皮・細根は風邪・解熱のハーブになる。












