声の暦ー自分の声を好きになろう
◇1月20日 大寒(だいかん・たいかん) 1年でいちばん寒い時季
声のメッセージ1 くろがねもちの木の精霊 by Sudo
雪の日の刺すような冷たさは
あなたの中の強さを引き出す
こころの中のばらばらになった感情を
きゅっと固めて緻密にする
寒い朝 雪の朝は 外に出て空気をさわってごらん
冷たさが喉を抜けて背骨をつらぬく
今日もまた あたらしいいのちを生きるために
大寒の日は 空を見上げて大きく息を吸いなさい
それから「おー」の声を空の奥深く届けてみよう
初めは寒さにこごった声が少しずつ大きくのびていく
やがて声が空からかえってきて
身体をやさしく包むだろう
あなたの中のエネルギーを守る
逃げないように 散らないように
大切なものに たっぷり自分をそそぐために
季節のめぐりは
ひとが幾度も生き直すための贈り物
寒さにひとは自分の苦しみを握りしめる
そのきびしさと確かさに圧倒されながら
握る力が、ひとの心と身体に力をみなぎらせる
大寒の日は
こころ静かに自分を見つめる日
つらくなったらわたしたち木のそばに来て
裸の幹に触れなさい
あなたのてのひらと同じくらい冷たさで
わたしもともにいるだろう
声のメッセージ2 「真実」を伝える女性の神様 by Tokino
私は雪とともに来て雪と共に去る
雪はすべての音を消し
すべてのものをひとたび無に返す
寒さのなかにある愛こそ真実
寒さのなかにあるあなたこそ真実
真実から眼をそむけないように
大寒の朝 コップいっぱいの清水をのみなさい
水は冷たくあなたのからだじゅうを巡る
真実とは冷静さとともにある
冬の寒さはもっともあなたの魂を磨く
磨かれるあなたでいなさい
しずかに低く
そして長く声をだし
声とともに自分自身がいることを確かめなさい
他者にあなた自身を手渡すことがないように
私―真実の白を心におき
雪のようにまっさらな声で
「私は真実とともにいる」と3回唱えなさい
今日は言葉と声をつつしみ
一人しずかにすごす時間を持つとふさわしい
塩をひとつかみ握りしめ
大寒の朝 自分自身にふりかけて清めなさい
いちばん寒い時こそ 魂が研ぎ澄まされることを
心に刻みなさい
声の処方箋 宮澤賢治作『雪わたり』より作中詩

『雪わたり』宮澤賢治作
たかしたかこ絵
キックキックトントン、
キックキックトントン。
凍み雪しんこ 堅雪かんこ
野原のまんじゅうはポッポッポッ。
酔ってひょろひょろ太右衛門が、
去年、三十八、たべた。
キックキックキックキック、
トントントン。
キックキックトントン、
キックキックトントン。
凍み雪しんこ 堅雪かんこ
野原のおそばはほっほっほっ。
酔ってひょろひょろ清作が、
去年、十三ばいたべた。
キックキックキックキック、
トントントン。
冷えてカチカチになった雪原を歩いて森の中で行われる子狐たちの幻燈会へ出かけていく
四郎とかん子。二人を案内する子狐の紺三郎。雪の凍った月夜の晩にくりひろげられる
人間の子と狐の子の温かい心の交流と、宮澤賢治の幻想的で豊かなオノマトペ(擬音語・
擬態語)の世界がたっぷりと味わえる童話です。
・リズムにのって身体を動かす
大寒は1年でいちばん寒い時季。寒さにちちごまった身体を
詩のリズムにのせて動かし、身体を活性化してみましょう。
血行と血流をよくすることで、寒さに負けない心と魂を生み出し、心と体と魂をひとつに
つなぎます。
「キックキックトントン」は4拍子。1・2・3・4のリズム乗りましょう。心臓の鼓動につ
ながります。いのちの音を感じてみましょう。「キックキック」は雪を踏みしめる音。1・
2で右左と足踏みしてみます。大地とつながっていきます。次に「トントン」3・4で手を
たたきます。下半身と上半身をつないでいきます。
「しみゆきしんこ かたゆきかんこ」は日本語のリズム7音の繰り返し。「しみゆきしんこ」
しの音が2回、「かたゆきかんこ」はかの音が2回がくりかえされます。リフレイン(くりか
えし)は、呼吸をととのえ、気持ちを高めていきます。
「し・か」をはっきりした音で読むと、詩のリズムに身体がのってきます。オノマトペの宮
澤ワールドを楽しみましょう。
・大きな声を前方へのばしてみる
1年の始まりの季節1月。どんな1年になるのか期待もふくらみますし、未知への不安も心を
よぎります。自分のなかの「恐れ」に打ち勝つには「声を前方へ大きく出す」ことが
大切です。未知の世界へ力強く歩み出せるように、背骨をまっすぐにして、肩の力をゆるめ
ましょう。足はしっかりと床や大地を感じてください。
宮澤賢治の詩や童話は声が気持ちよくのびます。口から扇状に声が広がっていくのをイメー
ジして読んでみてくだい。声の力があなたの未来を明るく照らし出します。未知には恐さ=
闇がつきもの。声の光がこれからの1年を照らしてくれるように、思い切り大きな声で、前
へ前へ声をのばしてみると、声は自分で思っていたよりも遠くへ飛んでいくことを感じられ
ると思います。
声は真実の私です。本来は恐れのないスピリチュアルな存在です。4拍子や七五調のリズム
にのって身体を動かし、身体を温めることで、スピリチュアルボイス=魂の声で読むことが
できるようになります。スピリチュアルボイスで詩の情景を感じて声にしてみましょう。新
しい一年をあなたらしく生きることができるようになります。
『雪わたり』はワークショップでよく読みあいます。
保育園の園児さんたちとは、身体を動かしながら、リズムに乗りながら、みんなで「キックキ
ックトントン」しました。
和紙の雪をたくさんふらせながら読みました。みんな眼がきらきらしていたのを思い出します。
高齢者の方とも読みあいました。椅子に座って足や手を動かしていただいて、声で身体と心を
つなぐことをさせていただきました。声を使うとみなさんすっーと過去の時間と今の時間がつ
ながって、大切な人生の回想のお話を聞かせてくださいます。「一期一会」の時を大切にした
いと思います。
声のアイテム
✰季節めぐり
①1月の異名…睦月(むつき)
親類や知人が互いに往来し、仲睦(むつ)まじくする月 皆で宴(うたげ)する「睦び月
(むつびつき)」の意味
②大寒…1月20日頃
一年で最も寒い時期。大寒の朝の水は1年間腐らないといわれ容器などに入れ納戸に保管
する家庭が多いとのこと。この時期の水は、雑菌が少ないとされ、各地で味噌、醤油、酒
づくりなどに利用されます。餅をつくる地方もあります。
また、古来中国では、節気水という言葉があり、寒露、冬至、大寒の水は、五臓を
滋補し、痰火、積聚、虫毒の諸丹、丸薬をつくるにも最適のようです。
滋補し、痰火、積聚、虫毒の諸丹、丸薬をつくるにも最適のようです。
③1月の声…あ行ー母音を伸ばして声に出す
自分を見つめ、自分を周りの人々、自然へ開き、グレートスピリットとつながる音。声は放
射状に上へひろがっていきます。
特に「お」は現実と自分の願いをつなげていく音。寒い朝、口を細くし、低めの声で、息をす
べて声に変えていくと、大地(現実)とつながりやすい自分になれます。
✰声のオーラ…白 
白は、真実・清らかさ・純粋さを表す色。白をイメージしながら声を出すと、声による浄化が
起き、宇宙のリズムに合わせやすくなります。白いグッズを身のまわりにおきましょう。
✰声とクリスタル…水晶
冷たい空気の中で水晶に向かって声を出すと、声に透明感がでてきます。
特に第1チャクラ(肛門と性器の間のエネルギーセンター)を意識し発声すると
骨盤がしっかりして、自分の中に安定感が増します。
✰声と植物…和水仙
花言葉「自己愛」 自分を大切にする
自分を愛することができたときに、他者を愛することができます。
冬の寒い朝、静かな気持ちで水仙と向かいあってみましょう。
自分の心のなかが静かになってきます。


